認識とは確信あっての言葉です極めましたか歴史の真実(横山 稔)
今でしょうゲームに夢中の孫へ言う目標掲げ学業励め(古田司馬男)
ソチ五輪日本の選手の輝けり暗雲広ごる世相の中に(鈴木寿美子)
義理チョコと思えどいろいろ考えて頭を悩ますホワイトデーには(井上秀夫)
パソコンもスマホもできず乗り遅れ自分の足で歩くしかなし(河野かなゑ)
冬タイヤ履き替え北へ向かう足先駆ける春確かめたくて(大西富士夫)
離れ住む子の優しさに触れしとき夫の遺せし心と思えり(鈴木芙美子)
上る消費税下る年金独り居のくらしに不安「ムンクの叫び」(久野高子)
早春に頭をたれてトサミズキやさしとも見え強しとも見ゆ(福田時子)
愛らしいハートいっぱいの手紙です隣のみゆちゃん春から学校(丸山節子)
疎開生だった一年間の縁なるに「今年も逢いたい」と友よりの文(小原千津子)
鉢へ挿す摘み菜萎れる二三本水吸い上げる力なき茎(長瀬武司)
いただきし蕗の薹あまた夕餉には香り豊かな味噌となりたり (佐野きく子)