四  月  例  会  (第五百二十四回)
            (平成二十六年四月十日)

認識とは確信あっての言葉です極めましたか歴史の真実(横山 稔)

今でしょうゲームに夢中の孫へ言う目標掲げ学業励め(古田司馬男)

ソチ五輪日本の選手の輝けり暗雲広ごる世相の中に(鈴木寿美子)

義理チョコと思えどいろいろ考えて頭を悩ますホワイトデーには(井上秀夫)

パソコンもスマホもできず乗り遅れ自分の足で歩くしかなし(河野かなゑ)

冬タイヤ履き替え北へ向かう足先駆ける春確かめたくて(大西富士夫)

離れ住む子の優しさに触れしとき夫の遺せし心と思えり(鈴木芙美子)

上る消費税下る年金独り居のくらしに不安「ムンクの叫び」(久野高子)

早春に頭をたれてトサミズキやさしとも見え強しとも見ゆ(福田時子)

愛らしいハートいっぱいの手紙です隣のみゆちゃん春から学校(丸山節子)

疎開生だった一年間の縁なるに「今年も逢いたい」と友よりの文(小原千津子)

鉢へ挿す摘み菜萎れる二三本水吸い上げる力なき茎(長瀬武司)

いただきし蕗の薹あまた夕餉には香り豊かな味噌となりたり (佐野きく子)

満開の白梅見入る姿あり逝きにし友よ 今年も描くの?(安田武子)