「鵜の目」のひと言 (’07/5/23)

          唯一無二の「平和憲法」を守ろう

   第九条  日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

   2    前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

この条文は、たとえGHQに押し付けられて出来たものでも、核被爆国として、もうあんな戦争は嫌だ、戦争は二度と起こしたくないという日本国民の心情を率直に表したものとして、世界に胸を張り誇れる憲法だと思う。武力の行使を放棄し、陸海空軍の戦力を保持しないというこの憲法は、世界で唯一原爆被爆国たる日本が唱える憲法だからこそ、生きてくるのだ。阿部内閣は戦争に参加できるようにするため、着々と布石の手を打っているようだが、もし集団的自衛権などを認め、アメリカの傘の下にある日本が、例えばイラクで、やられたからやり返すなどと武力を行使すれば、日本の自衛隊はアメリカ軍と一心同体と見なされ、派遣隊員には、多数の死者が続出し、それこそ日本国内でもテロを誘発することになるだろう。これでは、小突かれたから小突き返すという不届き者の喧嘩と変わりない。この道は何時か来た道で、アメリカが戦争をするたびに、日本も同盟国として協力し、戦争への道を歩むことになる。だから、今の後方支援(燃料の補給や、橋や道路の補修など)の段階で、踏み止まることが大切である。この程度なら、現在行っていることだから、現行憲法で許されるのではないか。そして、日本の平和も保たれるのではないか。

要するに、“現行憲法を変えてはならない。また、このような平和憲法を持つことが出来たのは日本だけであり、逆に有難いと思わねばならない”というのが、私の考えである。